長野市松代(長野) 尼厳山(あまかざりやま 781.0m)、奇妙山(1099.6m) 2019年5月11日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:45 駐車場−−4:47 奇妙山登山口−−5:18 尼厳山 5:21−−5:41 730m鞍部−−6:00 高見岩 6:02−−6:25 奇妙山 6:28−−6:56 730m鞍部−−7:10 奇妙山登山口(車道) 7:12−−7:13 駐車場

場所長野県長野市
年月日2019年5月11日 日帰り
天候薄曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場岩沢登山口に駐車場有(2〜3台)
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望尼厳山:北側が大きく開ける  奇妙山:北側が一部開ける
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント体調不良のため近場へ。岩沢登山口から半周遊。今シーズン初めての無雪期登山で右膝が心配だったが短距離だったためか問題なかった。地形図を準備せずに歩いたが登山道は良好で地図は必要なかった。空気の透明度が悪く北アルプスは霞んでほとんど見えなかった
参考資料長野市公式HPに掲載の尼厳山、奇妙山トレッキングコース案内(クリックでジャンプ)




岩沢登山口の駐車場 ちょっとだけ車道を歩く
奇妙山登山口(害獣除けゲート) 奇妙山登山口に尼厳山の案内が!
計画変更で尼厳山方面へ周回 植林を登る
祠があるので古くからある道らしい 天の岩戸分岐
上部の岩壁が天の岩戸? コース上にこの目印多数あり
ここにも天の岩戸分岐 地形図の破線に合流
山頂直下に辰巳岩 辰巳岩の展望。南に開ける
尼厳山山頂。尼厳城址 尼厳城址案内標識
山頂標識 4等三角点
尼厳山から見た白馬三山〜北信三山(クリックで拡大)
尼厳山から見た北側の展望
西尾根の案内標識 東側の案内
奇妙山方面へ 標高700m付近
760m峰 760m峰のツツジ。まだ蕾
730m鞍部。岩沢登山口分岐 730m鞍部のすぐ東が農大分岐

標高810m付近のイタヤカエデ 標高890m肩付近のJA総合研究所分岐
標高850m付近のケルン ケルンのすぐ上が高見岩分岐
高見岩から見た南西側の展望
高見岩から見た常念山脈。後立山は霞んでほとんど判別不能
高見岩から見た尼厳山 標高960m付近
標高1000m付近 標高1050m付近
奇妙山山頂 石碑その1
石碑その2
南東尾根の標識 奇妙山からの展望
730m鞍部から岩沢登山口方面 標高600m付近の大きな落石
標高580m付近で廃林道に変わる 登山口ゲート。開けるのに一苦労
駐車場所到着


 大型連休明けから体調が悪い。正確には連休中から体調が悪く、休日出勤日に熱が出て休もうかとも考えた日があったが無理をしてノルマをこなしたが、阿彌陀山の疲労の影響もあったのか火曜午後から発熱が本格化し、その後は片頭痛も発症して3日間寝たきりで過ごす羽目になった。金曜になっても弱い片頭痛が続いて食欲が出ない状態で、数年前の大型連休に銀山平奥地の青木山やミョウカン山を縦走した時と状況が酷似している。それでも土曜にはどうにか動ける状態となり、軽い山に出かけることにした。こんな時のために近場の山をとっておいたので登場願うことに。尼厳山(あまかざりやま)と奇妙山だ。米子大瀑布付近の奇妙山には昨年秋に登ったが、松代の裏山の奇妙山は未踏だった。

 ここは登山道がありネット検索すればたくさんの記録が出てくるが、DJF氏が冬場に登ったのを覚えているので参考にする。車で行くなら岩沢登山口側とのアドバイスでそちらに向かうことに。残念ながら自宅にはプリンタが無いので地形図の印刷ができず、いざというときのために地形図を表示したPC画面をデジカメで撮影しておく。

 同じ市内でしかも松代なので自宅から登山口まで30分もかからない。さすがにこの時期に松代には雪のかけらも無いし、おそらく山頂にも雪は全く無いだろう。今回は防水機能を失った古い登山靴で出発。当然ながら冬装備皆無でスパッツすら持たなかったので、装備は非常に軽かった。心配事は右膝で、ここ数か月は雪のある山しか登っておらず、下りの膝への衝撃は雪が吸収するので膝に優しかったが、無雪期はそうはいかない。いつもよりスピードを落として歩かないと痛みが増してしまう可能性あり。

 人家の間を縫うように急な細い路地を上がっていくと登山口標識と写真で見た駐車スペースが登場。狭くてせいぜい3台しか置けないだろうが、満杯になるほどここに人が来ることは無いのであろう。まだ寒いので防寒着を着て出発。

 舗装された車道を100mも歩かないうちに奇妙山登山口が登場。害獣除けゲートが目印で案内標識も立っていた。その標識には左に尼厳山の文字が! 地形図に記載が無いが、ここからショートカットで山頂に至るルートがあるらしい。当初は尼厳山〜奇妙山間の730m鞍部から振り分けて登る予定だったが変更し、このルートから尼厳山に向かうことにした。

 草ぼうぼうの林道をちょっとだけ西に歩くと再び害獣除けゲートが登場、ここに尼厳山の案内標識があり、ゲートの扉は太い紐で縛ってあったので手で解いて中に入り紐を縛りなおした。登山道はやや細いが道自体はしっかりしていて迷う恐れはない。しかし考えてみると登山道を歩くのは何か月ぶりだろうか。ずっと残雪の山や雪が消えて藪山ばかり登っていたからなぁ。雪の無い固い地面は歩くのがとても楽だし、背中の荷物も冬装備が無いとえらく軽い。特に今日は短時間コースなので雨具以外はほぼ無しの状態だ。気温は+10℃でいつもの残雪の山よりはずっと高いが、まだ本調子でない体調では少し寒さを感じるくらいで、体が温まるまでは防寒着を着たまま登っていき、やがていつもの半袖シャツに変身した。

 今回のルートは下部は植林、上部はコナラ、ミズナラを中心とする落葉広葉樹林で、既にこの高さでは若葉が生い茂って日が出てきても日差しが遮られてしばらくは暑さから逃れられそうだ。なお、本日の長野の予想最高気温は+26℃となっていた。私の体ではその気温で歩いたら汗だくで熱中症になってしまうので、早朝に歩くしかない。

 標高600mくらいまでは植林が続き、それより上部で若葉の自然林に変わる。その変わり目付近で植林帯上部の岩壁帯を指して「天の岩戸」の案内標識が登場。行ってみなかったがネットの写真では岩壁下部に半円状の洞窟があるそうだ。

 山頂近くの標高720mでは左から登山道が合流、案内標識では「池田の宮」と書かれていた。池田の宮とは尼厳山南西尾根末端にある神社のことだとは自宅に帰ってから知ったが、この道が地形図に出ている破線の道で、ここまで私が登ってきた道は地形図に記載されていない。

 山頂直下で「辰巳岩」が登場。これまで樹林で展望皆無であったがここは南側が切り立った崖で南側の展望が開ける。真正面に島のように盆地に突き出た山は皆神山。ここも登っていないお手軽な山なのでそのうち行こう。

 そこから僅かで平坦な尼厳山山頂に到着。尼厳城址の案内板があり城跡だった。北〜北西に展望が開け、後立山は白馬三山がかろうじて見えていた。その右には戸隠連峰、高妻山の尖ったピーク、飯縄山、黒姫山、妙高山、斑尾山と続いていた。今日は空気の透明度が悪いようでどの山も霞んでしまっていた。

 山頂からは3方向に道が伸びていて、私が登ってきたコースの他に奇妙山へ続く尾根を辿るコース、それに山頂から西へ向かい、途中で北の農業大方面へ下る道と西の長札方面へ下る道に分かれる(これは地形図に出ていない)。これから向かうのは奇妙山なので、奇妙山の案内標識に導かれて東北東へ向かう。

 こちらの登山道も整備状況は良好、一本道であり地図無しでも迷うことは無い。それに奇妙山までは尾根通しで行くだけだ。730m鞍部にはDJF氏の記録通り岩沢への登山道が分岐、帰りはここを下る予定だ。鞍部のすぐ先の登りにかかった場所に「農大」の案内標識が左を差していたが、この道は840m肩で北に派生する尾根上に付いている登山道に繋がっていて、尼厳山山頂とは別ルートで農業大方面に下れるのだった。その840m肩にも分岐入口と案内標識があったが、そちらには「JA総合研究所」と書かれていた。どうやら農業大学もJA総合研究所も同じような場所にあるようだ(地形図には農業大学しか書かれていない)。

 標高850m付近でケルンが登場し、そのすぐ上で高見岩の案内標識が登場。せっかくなので登ってみると、ここも数少ない展望地だった。この付近は尾根西側直下は岩壁となっているようで展望を邪魔する木は皆無で、南から西の展望が開ける。微かに白く見えるのは常念山脈で、右手の後立山南部はぼやけてしまって山岳同定は不可能だった。

 この先は寄り道する場所は無く登山道を進んでいく。標高1000m付近で「もう目前ガンバレ」の標識が登場。標高1020m付近では「奇妙山山頂へ200m」(地図上実測で約260m)。標高1050m付近では「山頂目前ガンバレ」。標高1070m付近では「山頂100m」(地図上実測で約140m)。このように奇妙山山頂が近づくと次々と標識が登場した。

 そして「堀切跡」と看板が出た小鞍部を越えると平坦な奇妙山山頂に到着。堀切があるくらいだからここも城跡なのだろう。山頂が平坦なのも頷ける。山頂には大きめの岩がいくつかあるが、そのうち少なくとも2つは石碑であったが文字は読めなかった。祠もあり、昔から登られていたようだ。展望は尼厳山よりは狭く、北側に高妻山と北信三山が見える程度であった。

 奇妙山から堀切山に繋がる尾根には「赤野田下山口」と標識が出ていた。堀切山に登った時に林道の途中に「赤野田」の案内標識が出ていたので、おそらくその道を示しているのだろう。

 下山は予定通り730m鞍部から岩沢へ下った。こちらの道も良好で迷う心配は皆無、藪も皆無だった。標高600m付近ではでかい落石あり。標高580m付近ではコンクリートの廃林道に変わり、それは登山口の害獣除けゲートまで続く。ゲートは開閉可能なように施錠されていないが、ストッパーとなる垂直に刺さった鋼鉄製のバーが引っかかって開けない。数分間格闘の後、やっとバーを引き抜くことに成功し、ゲートを開けて外に出て再び閉じた。この時にバーの取っ手の向きを調整し簡単に外せるようにしておいたので、次からはDJF氏のようにゲートを乗り越える必要はないだろう。

 登山口から駐車場まで僅か。駐車場には私の車のみ。ルート上でも誰とも会わなかった。涼しい時間帯に歩けたので汗もかかずに済んだ。下山はスローペースで優しく歩いた影響か、右膝の違和感も無かった。夏場のアルプスもこの調子でいけばいいのだが。体調の方は下山後の方が出発前よりもかなりマシになった。運動で体温を上げたのが良かったのかもしれない。あとは明日以降に片頭痛が出なければいいのだが。あれは経験者でないと分からないほどの苦しさで2度と体験したくないと毎回思うのだが、体調が悪いと勝手にあちらからやってくるので始末が悪い。

 

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